妊娠中の胃カメラ検査

大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。

今回は“妊娠中の胃カメラ検査”についてです。

妊娠中でも胃カメラ検査は受けられる？

妊娠中は使用できるお薬の種類が限られる時期でもあり、お体の不調や体調の変化に対して、いつもより不安に感じられることも多いのではないでしょうか。

例えば、胃の調子がよくないことが気になっている妊婦さんは、「お腹に赤ちゃんがいても胃カメラ検査は受けられるの？」と悩まれているかもしれません。

検査ができるかどうかについては、症状や母体と胎児の状況、検査の影響による患者様への利益、不利益などから総合的に判断します。

そのうえで検査が必要であり、妊娠の経過が問題なく良好であれば、妊娠中または授乳中であっても、状況によっては検査を受けていただくことができます。

ただし、お腹の赤ちゃんに影響が出るため、静脈麻酔を使用しての胃カメラ検査は行うことができません。

妊娠中、または授乳中の胃カメラ検査の注意点

妊娠中は使用可能な薬剤が限られる時期であり、検査では以下の点に注意が必要となります。

・事前の診察で、検査が可能かどうかを判断します。

・妊娠の経過が良好である場合に検査が可能となります。

・検査の目的によっては、出産後の検査をおすすめする場合があります。

・胎児への影響があるため、静脈麻酔を使用しての検査は行えません。

・お腹が大きく横向きの姿勢が辛い方は、検査が困難となる場合があります。

・授乳中の方の場合、静脈麻酔の薬剤が母乳移行することから、検査後一定時間は授乳ができません。

必要であれば、事前の搾乳をお願いします。

お腹の不調は食事や消化に影響し、体力的にも気分的にも辛いものです。

妊娠中、もしくは授乳中の方も、気になる症状があれば大阪市北区のたむらクリニックまでお早めにご相談ください。