胃ポリープ
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今回は“胃ポリープ”についてです。
胃ポリープについて
ポリープとは、皮膚や粘膜など体の表面がいぼのように盛り上がったもののことを言います。
このいぼのような形状のものが胃にできると胃ポリープと呼ばれますが、症状はほとんどないため、多くは健康診断などによって初めて発見されます。
ポリープには「粘膜下腫瘍型」「無茎型」「亜有茎型」「有茎型」の4つの型があります。
胃ポリープと胃がんについて
最も多い過形成性ポリープの組織はがんではなく、がん化することもまれであると考えられますが、腺腫性ポリープの場合は将来的にがん化しやすい性質があると言われています。
また、ポリープの盛り上がった部分の細胞が正常な細胞であるかがん細胞であるかは、内視鏡を使ってポリープを切り取り、細胞検査を行うことで調べることができます(生検)。
胃ポリープの治療
ポリープが1cm以下の小さなものであれば、過形成性ポリープでも腺腫性ポリープでも、治療をせずに放置しておいてもまず問題はありません。
ただし、2cm以上の大きな過形成性ポリープや一部の腺腫性ポリープ、急に大きくなったポリープでは、内視鏡による切除(「ポリぺクトミー」または「EMR(内視鏡的粘膜切除術)」)を行い治療することが多くなります。
また、治療の必要がなくとも、特に腺腫性の場合は定期的な検査を受け、経過観察を行う方がいいでしょう。
ポリープは胃炎を起こしていると発生しやすくなると言われています。
そもそも胃はデリケートな臓器ですので、日頃から負担をかけないよう、ストレスをためない規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
食生活については、暴飲暴食や刺激の強い食べ物、過度なアルコール摂取などは控えるようにし、気になることがあれば早めに病院を受診することをおすすめします。