コラム

胃憩室

大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は“胃憩室”についてです。

 

胃憩室とは?

胃憩室は、胃壁が一部袋状に突出することで形成されるもののことを言い、多くの場合、先天的な要素が関係しています。大きさや位置は様々で、ほとんどの胃憩室は胃の上部に形成されることが一般的です。これらは通常、非常にまれであり、成人の約0.1%から2%に見られるとされています。胃憩室自体は良性のものが多く、特に症状を引き起こすことは少ないですが、場合によっては消化器症状を引き起こすことがあります。

胃憩室の症状は?

多くの胃憩室は無症状であり、たまたま胃カメラ検査をした際に発見されることが多いです。しかし、症状が出る場合には、腹部の不快感、膨満感、時には痛みを伴うことがあります。また、憩室が原因で胃出血や憩室炎を起こすことがあり、これらの症状は比較的重く、直ちに治療が必要となることがあります。

胃憩室の原因は?

胃憩室の大部分は先天的なものであり、胃壁の形成不全によるものです。しかし、炎症や胃壁の弱体化が関与している可能性も否定できません。特に、炎症性の憩室は、胃壁の筋肉が炎症や障害によって弱まることにより生じることがあります。

胃憩室の検査・治療は?

胃憩室の診断には通常、内視鏡検査が用いられます。この検査により、憩室の位置、大きさ、及び炎症の有無を評価することができます。また、重症の場合や出血がある場合には、CTスキャンが有用な場合があります。治療は憩室の症状や合併症によって異なりますが、無症状の場合は通常、治療を必要としません。炎症や出血を伴う場合は、抗生物質や内視鏡的処置、さらには外科手術が必要になることがあります。

もし胃に関する何らかの症状にお悩みでしたら、ぜひ大阪市北区のたむらクリニックへご相談ください。胃憩室をはじめとした消化器疾患の診断や治療について、豊富な経験と知識を持って患者様一人一人に最適な医療を提供しております。お体に何かしらの変化を感じたら、早めのご相談をおすすめします。

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