コラム

食道異物・咽頭異物

大阪市北区のたむらクリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、検査のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。

今回は“食道異物・咽頭異物”についてです。

咽頭異物(魚骨異物)について

咽頭異物とは、のどの奥に、飲み込んでしまった異物が引っかかった状態のことを指します。

のどの異物の原因となるのは、ほとんどが魚の骨で、口蓋扁桃か、その付近に刺さることが多く、うなぎやアジ、イワシなどの小さな骨から、タイやブリなどの大きな骨まで、さまざまなものがみられます。

症状としては、のどの痛みや、何かが引っかかったような違和感などがあり、飲み込んだのが小さな骨である場合は埋まっていることもあるため、見逃さないようピンセットで抜き取ります。

また、舌の付け根に刺さっている場合は、鼻から処置ができるカメラを入れて骨を取り除きます。

食道の入り口部分の異物について

食道異物とは、食道の入り口の細くなっているところに、飲み込んだ異物が引っかかった状態のことを言います。

咽頭異物のような魚の骨のほか、小児の場合はコイン、ボタン電池、おはじきなどの玩具、高齢者の場合は部分入れ歯、錠剤やカプセルの包装などが原因となります。

食道の入り口部分に異物が詰まると、唾液が飲み込めなかったり、骨が刺さったたりした場合などは痛みがありますが、ほとんど症状が出ないケースもみられます。

また、異物を取り出すときには口から内視鏡を入れて処置を行いますが、異物が尖っているため食道を貫通している場合は、手術をして異物を除去します。

速やかに医療機関を受診しましょう

なお、ボタン電池を誤飲したときは中身が漏れ、粘膜が損傷することが考えられますので、緊急で取り出す必要があります。

お子さんや高齢者がいるご家庭では誤飲に注意し、食道異物、咽頭異物に気づいた場合は速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

ご家族が誤って異物を飲み込んでしまった時には、すぐに大阪市北区のたむらクリニックへご連絡ください。適切な処置を行わせていただきます。

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